アメリカ南東部の旅(2) サバンナ

先週よりお届けしているアメリカ南東部の旅。

2都市目は、前回のフロリダ州・セントオーガスティンから大西洋沿いを北上し、
ジョージア州の古都・サバンナを訪れました。

スペイン人によって築かれたセントオーガスティンに対し、
サバンナは、イギリス人が入植して築いた街。
サバンナ川沿いに広がるダウンタウンは、
現在、全米最大の歴史地区に指定されています。

今週は、映画の舞台にもなったサバンナの美しい街並みをご紹介します。

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セントオーガスティンからサバンナへは、
まずはタクシーかシャトルでジャクソンビルへ(所要約1時間)。
ジャクソンビルからは、アムトラック(鉄道)で
約2時間半(※列車により異なります)の行程です。

サバンナは、1733年に大西洋からサバンナ川を
10マイルほどさかのぼったこの地にやって来たイギリス人、
オグルソープ将軍が、綿密な都市計画をもって築いた歴史ある街。

碁盤の目のように整然と作られた街には、いたるところにスクエア(Square)と呼ばれる
小さな四角い公園が配されていて、緑豊かなガーデンシティとして知られています。

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歴史地区には、コロニアル時代の建物も多く残り、
そのうちのいくつかは内部を見学できるように整備されているほか、
B&Bとして営業している歴史あるタウンハウスも多数あります。

これらB&Bは、趣きのある外観はもちろんのこと、
建物内部のロマンティックな雰囲気が特にすばらしく、
サバンナで優雅な休日を過ごすには、これ以上ない宿泊施設といえます。

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さらにサバンナを人気の観光地としている理由は、
この街が著名な映画の舞台となっているという点です。

クリント・イーストウッド監督の「真夜中のサバナ」、そして、アカデミー賞を受賞した
「フォレスト・ガンプ」も冒頭のシーンがここサバンナで撮影されました。

歴史地区の南端に位置するフォーサイス公園(Forsyth Park)には
「真夜中のサバナ」に登場する白亜の噴水があります。

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そして「フォレスト・ガンプ」冒頭の羽根の舞うシーンは、
長老派教会(Independent Presbyterian Church)が舞台です。

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そう、ここサバンナの街には、教会がやたらと多いのです。

1時間置きに鳴る長い鐘の音と、15分おきの短い鐘、
サバンナの街を歩いているとどこにいても教会の鐘の音が聞こえ、
その音色は、街を彩る古い建物や、緑あふれるスクエアとともに
旅行者の感性を刺激し、旅の高揚感をいっそう高めてくれる気がします。

ここでは多くを紹介できませんが、中でも特に有名で
美しい教会を2つご紹介させていただきます。

1つめは、サバンナの教会の中でもひときわ大きく、荘厳な佇まいの
セント・ジョン・バプテスト大聖堂(Cathedral of St.John the Baptist)。

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いつの間にかヨーロッパに来てしまったかと錯覚してしまうほど、
広々とした内部の装飾も美しく、出るのは溜め息ばかりです。

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迫力あるステンドグラスも必見。
「南部でもっとも美しい」と讃えられるのも納得の教会です。

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2つめは、ミクベ・イスラエル寺院(Mickve Israel Temple)。
名前からもわかる通り、ユダヤ教寺院(シナゴーグ)で、
ガイドブックによると、アメリカで3番目に古いものだそうです。

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ワシントン、ジェファーソン、マディソンといった歴代大統領が
信者たちにあてた手紙が残っているという、長い歴史を持つ寺院ですが、
内部は白い内壁に陽の光が反射し、とても美しい空間でした。

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さて、教会や墓地、公園、瀟洒なタウンハウスなどが集まる歴史地区から、
サバンナ川へと下っていくと、だんだんと街並みに変化が見られます。

歴史地区でもリバーフロントエリアに近いブロートン通り(Broughton St.)沿いには、
多くのショップやレストランが軒を連ねています。

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さらに、リバー通りの少し手前、ベイストリート(Bay Street)あたりまで来ると、
銀行などの入ったビルや、市庁舎など、高い建物が目立ち、
アメリカの地方の中核都市といった趣きです。

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さて、ベイストリートを過ぎて、階段またはスロープを下ると、
サバンナ川沿いに伸びる情緒あるリバー通り(River Street)に出ます。

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石畳にかつての市電の線路の跡が残り、
通り沿いにはシーフードレストランやギフトショップが建ち並ぶ風情ある通りで、
現在は観光用のトロリーが走り、往時を偲ばせています。

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サバンナへ来たら、歴史地区の街並みとともに
ぜひ観光リストに入れておきたいエリアです。

大型の蒸気船などが航行するサバンナ川の雄大な流れも必見。

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また、川沿いの公園の一角にある、ウェイビングガール(Waving Girl)の像も
サバンナではよく知られたスポット。

この像は、サバンナ沖のエルバ島で暮らしていた灯台守の少女が
来る日も来る日も、なんと50年もの間、通りかかる船に手を振り続けたという
エピソードをモチーフとしています。

そんなウェイビングガールの像の前を、今でも多くの船が行き交っています。

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なお、サバンナ川にはクルーズ船も発着し、
ディナークルーズなどで優雅なひとときを過ごすこともできますが、
気軽に船上からの景色を楽しむなら、対岸への無料フェリーがオススメ。

川を横断するのに要する時間はわずかですが、
サバンナの街を対岸から眺めるのもいいものです。

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というわけで、歴史地区からリバーフロントまで、
サバンナの見どころを簡単にご紹介してきましたが、
最後にオススメの宿とショップをご紹介して終わりにしたいと思います。

まずは、ホテル。
B&Bをご紹介したいところですが、今回は、B&Bよりももっと気軽に泊まれ、
ビジネスにも観光にも便利なホテルのご紹介です。

そのホテルは、歴史地区内のレイノルズスクエア(Reynolds Square)に面して建つ、
プランターズ・イン(Planters Inn)。

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ビュッフェ式の朝食や、午後にはロビーでチーズとワインを楽しむことができ、
お部屋もB&Bのようなクラシックな内装。

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しかも、歴史地区の中でもリバー寄りの立地は、川へ下るにも、
歴史地区の散策へ出かけるにも最適のロケーションです。


そして最後にご紹介するのは、
ライトスクエア(Wright Square)近くのチョコレート屋さん、
その名もライトスクエアカフェ(そのまんまですね・・・)。

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こちらは、気のいいご主人と、ショーウィンドウに並んだ
さまざまな種類のチョコレートはもちろん、
ギフト用に箱に入ったセットが充実していて、おみやげ探しにもちょうどいいお店。

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こちらでのオススメは、フランス風のトリュフと、
キャラメル風味のパフにチョコレートがコーティングされ、
かわいらしいスティック状になったお菓子。
とくにパフのほうは、懐かしい味わいがクセになりそうな一品。

サンドウィッチなどがいただけるカフェスペースもあるので、
街歩きに疲れたときの休憩スポットとしてもオススメです。


来週は、プランテーションで栄華を極めた
サウスカロライナ州・チャールストンをご紹介します。


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サバンナのダウンタウンは、アメリカでは初めて、その街並み自体が
世界遺産の候補地リストに登録されているそうです。

世界遺産となって、世界中から観光客が押し寄せる前に、
ぜひ、ゆっくりと街歩きを楽しんでみてくださいね。
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by W_A_S | 2009-04-17 10:56 | 海外旅行  

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