アメリカ南東部の旅(3) チャールストン -後編-

さて今回は、先週お届けしたサウスカロライナ州・チャールストンの後編です。
南部の歴史ある街をめぐった旅もいよいよ今回で最後となります。

先週ご紹介した郊外のプランテーションやビーチとはまた趣きの異なる
歴史地区に指定されたダウンタウンの街並みと、おすすめのレストラン、
そして素敵な宿をご紹介します。


  *     *     *     *     *     *


いよいよ南部の3都市をめぐる旅も最終日です。

チャールストンを発つ夕方のフライトまでの時間を利用して、
朝からダウンタウンを散策してみました。

宿泊したB&Bがあるブロード・ストリート(Broad Street)を出発し、
まずは、ミーティング・ストリート(Meeting Street)との角にある
セントマイケル監督派教会(St Michael's Episcopal Church)へ。

c0110871_1175262.jpg

白亜の外観が美しいこちらの教会は、1761年に建てられた
チャールストンで最も古い教会で、完成当時からまったく同じ姿で
今も建ち続けているアメリカでも数少ない教会のひとつなのだそうです。

中に入ってみると、内部は意外とこじんまりしていますが、
こぎれいな印象で、どことなく気品が漂う、チャールストンらしい佇まい。

c0110871_1181753.jpg

教会が多いことでも知られるチャールストンは、
別名「ホーリー・シティ(Holy City)」と呼ばれていますが、
前方の台座にかけられた布には、神聖なる「HOLY」の文字が。

c0110871_1183645.jpg

さて、そんなに多くの教会がひしめく街にあって、
セントマイケルズのほかにもチャールストンを代表する教会を2つ、
ご紹介したいと思います。

セントマイケルズからブロード・ストリートをさらに東へと進み、
チャーチ・ストリート(Church Street)を北に折れると、しばらくして
正面にセントマイケルズと同じような外観の教会が見えてきます。

セントフィリップス監督派教会(St Philip's Episcopal Church)です。

c0110871_1185276.jpg

形はセントマイケルズそっくりですが、こちらは茶色がかった温かみのある色合い。

ちなみにこの教会、創建は1670年とセントマイケルズよりさらに古いものの
焼失などにより建てなおされ、現在のものは3代目なのだそうです。
もともとの初代は、現在セントマイケルズが建っている場所にあったという
ちょっとややこしい歴史を持っています。

そんなセントフィリップスを正面に見ながら、右手を向くと、
また一風変わった建築様式の教会がそびえています。

c0110871_1191262.jpg

こちらが、チャーチ・ストリートとクイーン・ストリート(Queen Street)の
角に位置するフレンチ・ユグノー教会(French Huguenot Church)。

フランス・プロテスタント派の教えに従って建立された
アメリカで唯一の教会なのだそうです。


さて、教会に関するうんちくはそれくらいにして、散策を続けましょう。

チャーチ・ストリートをさらに北上すると、
シティマーケット(City Market)に行き着きます。

c0110871_1193121.jpg

ミーティング・ストリートから細長く伸びたこの歴史ある市場には、
ギフトショップなどが軒を連ね、チャールストンを代表する工芸品である
スウィートグラス(Sweet Grass)のバスケットも売られています。

c0110871_1194265.jpg

ちなみにスウィートグラスとは、甘い香りのする草で、
「Holy Grass」の別名もあるそうです。

さて、シティマーケットまで来たら、
今度はキング・ストリート(King Street)を南下して、
ブロード・ストリート方面へ戻ってみましょう。

キング・ストリートは、有名ブランド店や、アンティークショップ、
デパートなどが建ち並ぶショッピングストリートです。

c0110871_1195659.jpg

この通り沿いにも雰囲気のいいレストランは多いのですが、
せっかくなので、先週冒頭で少し触れた「チャールストンの幽霊」の中で、
村上さんもたびたび訪れたというクイーン・ストリートにある
南部料理のお店、プーガンズ・ポーチ(Poogan's Porch)で
ランチをいただくことにしました。

小さい通りにあまり主張することなく上品に佇む店構えは、
ややもすると素通りしてしまいがちですが、
店内に一歩足を踏み入れると、堅苦しさはないものの、
かなりきちんとしたレストランであることがわかります。

c0110871_1110810.jpg

こちらでは、小説にも出てくるキャットフィッシュ(Catfish=ナマズ)、
そして前菜には、前日のマグノリア・プランテーションのスワンプへのリベンジとして(?)、
アリゲーター(Alligator=ワニ)のフリットをいただいてみました。

c0110871_11102050.jpg

アリゲーターは鶏肉のような、キャットフィッシュは白身魚のような味で、
いずれもしっかりした味にもかかわらずしつこさはなく、ぺろりと食べ終えてしまいました。

機会があればディナーもいただいてみたいお店でしたが、
夕方には出発してしまうため、それはかないませんでした。


さて、腹ごしらえも済み、今度は川沿いを目指します。

まずは、プーガンズ・ポーチの前をずっと東へ進み、
クーパーリバー沿いに広がるウォーターフロントパークへ。

川沿いにはパームツリーが並び、サウスカロライナ州のシンボルの1つでもある
パイナップルの噴水などがあり、開放的な雰囲気の公園です。

c0110871_11103422.jpg

ここをクーパーリバーに沿って南下すると、
豪邸が建ち並ぶチャールストンの街でも特に有名な高級住宅街、
イースト・バッテリー(East Battery)地区に出ます。

c0110871_11104446.jpg

この一画は、クーパーリバーがアシュレイリバーと合流して海へ注ぐ
少し手前にあり、いずれの豪邸からも海が見渡せます。

華やかなパステルカラーの豪邸が並ぶ通りは、
チャールストンを象徴する景観として、
パンフレットやガイドブックでもよく目にします。

また、北から下っていくと、バッテリー地区の少し手前には、
レインボー街(Rainbow Row)と呼ばれる色鮮やかな家々が並ぶスポットもあります。

c0110871_11105654.jpg

バッテリー地区の豪邸を通り過ぎると、
クーパーリバーとアシュレイリバーの合流点に達し、そこで陸は終わり、
目の前には、チャールストンの夕景が広がっていました。

c0110871_1111736.jpg



それでは、最後に、チャールストンでのおすすめの宿をご紹介します。

それが今回宿泊したB&B、ブロード・ストリートに位置する
ジョン・ルトレッジ・ハウス・イン(John Rutledge House Inn)です。

富豪のお屋敷としてのかつての姿をとどめつつ、
B&Bとして営業するこちらの宿では、
バルコニーに施された繊細なアイアンレースワークが見事。

c0110871_11112121.jpg

バルコニーからは、セントマイケルズ教会も望むことができます。

また、B&Bの楽しみといえばやはり朝食。
豪華な調度品がしつらえられたボールルームで、
南部特有のお米料理・グリッツ(Grits)などの日替わりメニューをいただき、
朝から優雅な時を過ごすことができます。

c0110871_1111356.jpg


c0110871_11114454.jpg

ダウンタウンには、このような優雅なB&Bが数多くあり、
チャールストンでの滞在をより特別なものにしてくれます。


アメリカ東海岸へご旅行の際には、
ニューヨークやボストンやフィラデルフィア、だけではなく、
南部のロマンティックな港町・チャールストンで、コブルストン(Cobblestone=玉石)の敷かれた
趣きある旧い通りを散策してみてはいかがでしょうか。

北部の街とは一味違った温かさや華やかさで、
きっと素敵な思い出をお作りいただけると思います。

c0110871_11115738.jpg

  *     *     *     *     *     *


これで「アメリカ南東部・歴史ある街」の紹介は終わりですが、
次週は番外編として、チャールストンからの帰路に1日だけ立ち寄った
ニューヨークの旅行記をお届けする予定です。

短い時間でも立ち寄って観光名所を観て回りたい、という方には
参考になるかもしれません。
[PR]

by W_A_S | 2009-05-08 11:29 | 海外旅行  

<< アメリカ南東部の旅(番外編) ... アメリカ南東部の旅(3) チャ... >>