バルト三国旅行記(4) ~ リーガ(ラトヴィア)~

更新がすっかり遅くなってしまいました。。。

今回は、バルト三国旅行記の第4回目、
ラトヴィアの首都・リーガをご紹介いたします。

バルト三国の旅行記も今回の分を含めて残すところあと2回、
世界遺産にも登録されているラトヴィアとエストニアの美しい首都の街並みを
ご紹介していく予定です。

それではさっそくどうぞ♪


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リーガは、バルト三国きっての大都市で、
先に訪れたリトアニアのヴィリニュスの持つのどかな雰囲気や
中世の面影をよく残したエストニアのタリンの街並みとはまた違った
開放的で洗練された都会の雰囲気が楽しめる街です。
また、かつてはハンザ同盟に加盟し、大きな発展を遂げた歴史があり、
ドイツの影響を色濃く受けていることも、この街の特徴といえます。

リーガの街は、ダウガヴァ川と運河に囲まれた旧市街が観光の中心となりますが、
そのほかにも見どころがたくさん♪
まずは、前日到着したバスターミナルの向かいにある
中央市場に行ってみることにしました。

リーガの中央市場がユニークなのは、なんといってもその外観。
巨大なドーム型の建物が運河沿いに4基、さらにそれらと垂直方向に1基、
計5基のパビリオンが並ぶ姿はじつに見ごたえのある景色です。
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この建物は、ドイツのツェッペリン型飛行船の格納庫だった建物を解体して造られたそうで、
その形はなるほど格納庫を彷彿とさせるものがあります。

各パビリオンは、建物ごとに、肉、魚、野菜、乳製品、といった感じに分かれていて、
天井の広い独特の空間と、活気ある市場の雰囲気を感じることができ、
ぶらぶらと見てまわるだけで楽しいスポットです。
 
[こちらはお肉専門の建物]
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[お菓子屋さんの前で足を止めるおじさん]
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また、それらの巨大なパビリオンの周辺には、野菜や果物を売る露店が立ち並び、
一帯にはベリー系の甘い香りが立ち込めています。
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続いては、旧市街からはさらに遠のきますが、中央市場の裏手にそびえる
なんとも旧ソ連っぽい建物、科学アカデミーに立ち寄ります。
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こんなところに何の用があるかというと、こちらのビルの17階にある展望デッキは、
リーガの街が一望できる穴場スポットなんです。
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リーガの街を上から眺めるなら、旧市街にある聖ペテロ教会の塔が定番ですが、
こちらのいいところは、オープンなスペースなので、広々として開放感があるということと、
もうひとつ重要なのは、訪れる人が少ない(!)ということです。
この日も、訪れたときには地元のカップル1組だけで、
思いきり油断して2人の世界に浸っていたところに突然お邪魔して、驚かせてしまいました。。

ここからは、ダウガヴァ川の悠然とした流れや、先ほどの中央市場、
さらには、旧市街の聖ペテロ教会や、リーガ大聖堂まで見渡せます。
 
[天高くそびえる聖ペテロ教会の塔(中央)とそのすぐ右に見えるリーガ大聖堂]
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それでは、リーガ観光のメイン、旧市街へと足を運んでみたいと思います。
リーガの旧市街は、歴史ある教会はもちろん、建物ひとつひとつが美しいので、
通りを歩いているだけで楽しくなってきてしまいます。
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まずは、新市街と旧市街とを隔てる運河沿いにある立派な建物、
国立オペラ座に行ってみました。
 
[緑豊かな運河沿いの景色]
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[堂々とした外観のオペラ座(内部の大ホールも絢爛豪華)]
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リーガでは、本格的なオペラやバレエを格安で観ることができますが、
あいにく夏はシーズンオフということで、今回は観劇することはできませんでした。

運河沿いに進むと、天高く伸びる1本の塔が見えてきます。
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こちらは、1935年にラトヴィア最初の独立を記念して建てられたという自由記念碑で、
1時間おきに衛兵の交代を見ることもできます。
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自由記念碑から旧市街の中心を貫く目抜き通り、
カリチュ通りを中心に向かって進むと、リーガの中心、市庁舎広場に出ます。

この広場に面して建つ、ブラックヘッドの会館は、リーガといえばココ!という、
この街を代表する景観に思えますが、じつは、2000年に再建された新名所なんだそうです。
 
[聖ローランドの像(手前)とブラックヘッドの会館(後方)]
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美しいファサードの上部に据えられた大時計には、二度と同じものが造れないように、
時計を造った職人の目をくり抜いてしまった、というなんとも残酷な言い伝えも残っています。
大時計の下には、リーガ、ハンブルク、リューベック、ブレーメンという
各ハンザ都市の紋章とギリシア神話の神々の彫像が置かれ、
リーガがもっとも輝いた華々しい時代の様子を思い起こさせます。

この華やかな広場の斜め向かいには、高さ123.25メートルの塔が迫力満点の
聖ペテロ(ペーテラ)教会がそびえています。
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科学アカデミーにも登りましたが、
リーガに来たからには、聖ペテロ教会に登らなければ始まらない、というわけで、
72メートルの高さにある展望台へ、エレベータで一気に上昇。
眼下には、科学アカデミーからの眺めよりもリアリティのある
リーガの街が広がっています。
 
[中央市場のパビリオン(中央)や科学アカデミー(左後方)まで一望]
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[ダウガヴァ川を渡る列車もこんなにかわいらしく見えます]
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聖ペテロ教会の裏手には、ゴシック様式の聖ヨハネ(ヤーニャ)教会が建ち、
2つの教会を隔てるスカールニュ通りには、バルト三国名産の琥珀や、
ロシアのマトリョーシカ、きれいな模様のマフラーやミトンなどを売る出店が並び、
社交的な雰囲気で、いかにも観光地といった趣きです。
 
[聖ペテロ教会裏手の広場(手前)と聖ヨハネ教会(後方)]
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[聖ヨハネ教会内部]
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[スカールニュ通り沿いの露店]
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さて、スカールニュ通りをカリチュ通り方面へと戻り、
カリチュ通りを通り過ぎてさらに進むと、リーガ大聖堂に面した、ドゥアマ広場に出ます。
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リーガ大聖堂は、美しいステンドグラスが有名ですが、
ここでは、パイプオルガンのコンサートも行われるので要チェックです。
今回はあまり時間がなかったのですが、次の目的地・タリンへのバスを1本遅らせて、
リーガ滞在最終日に、お昼のミニコンサートに行ってみました。
コンサートは、30分弱の短いものでしたが、教会の広い空間に響き渡る
パイプオルガンの音は重厚で、予定をずらしてでも行った甲斐がありました。
このお昼のコンサートは、毎日やっているようですので、
リーガを訪れたら、ぜひ足を運んでみてください。
 
[大聖堂内部のステンドグラス]
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[夕暮れ時のリーガ大聖堂(ギターの生演奏を聴きながらドゥアマ広場での食事も楽しめます)]
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神聖な雰囲気漂うリーガ大聖堂を後にし、さらに旧市街の奥へと歩を進めると、
かつての城壁が一部だけ残った場所があり、唯一残った城門、
スウェーデン門をくぐることができます。
 
[わずかに残った城壁の跡]
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[スウェーデン門]
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この付近にも、火薬塔や、三人兄弟といった見どころがあります。
 
[火薬塔]
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三人兄弟とは、それぞれ違った年代に建てられた中世の住宅で、
3軒並んだ様子を兄弟に例えるなんて、おもしろい感覚だと思いましたが、
タリンでも三人姉妹と呼ばれる住宅があったり、塔の名前が擬人化されていたりします。
 
[三人兄弟(右から長男、次男、三男。建造年により窓の大きさや装飾が異なっています)]
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リーガにはまた、旧市街だけでなく、
新市街にもぜひとも訪れておきたいスポットがあります。

たとえば、アルベルタ通り周辺は、ドイツ版アールヌーボーと言われる
ユーゲントシュティール建築の建物がそこかしこに見られるスポット。
ユーゲントシュティール建築は、曲線を多用した過度な装飾が特徴の建築様式で、
特に、デフォルメされた人間の像が目を引きます。

ここでは、上にも目を向けながら歩いてみましょう。
通りを歩いていて、どこか居心地の悪さを感じたら、
それは、建物の上から注がれる彫像たちの視線のせいかもしれませんよ。
 
[一見普通の通りですが、建物に施された彫刻をよくよく眺めてみると・・・]
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[こんな表情や・・・]
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[こんな視線が向けられているかも。。。]
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ちなみに旧市街でも、通りを歩きながらふと上を眺めてみると、
こんなかわいらしい像や
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こんなユニークな彫刻を見つけることもできますよ。
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さて、リーガでの2泊の滞在を終え、
3日目は、エストニアのタリンへと向かう日でしたが、
リーガ大聖堂のコンサートを聴くためにバスを遅らせた関係で、
若干時間が余りました。

2時間もないくらいですので、買い物でもして時間を潰してもよかったのですが、
せっかくなら鉄道に乗ってみようと思い、リーガ駅から
ユールマラと呼ばれる近郊の海岸めざし、列車に飛び乗ってみました。
 
[近代的なリーガ駅]
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とりあえず、時間の許すところまで行こうと思い、
列車を降りたのは、ユールマラの中心地・マユァリ駅
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駅前から続く通りにはカフェなどが軒を連ね、いい雰囲気ですが、
とにかく時間がなかったため、すべて素通りして海と思われる方向へ。
しばし歩くと、細い路地の先にユールマラの海岸を見ることができました。
 
[マユァリ駅前の街並み]
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[ユールマラの海岸]
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が、海岸に留まっている時間もなく、駆け足でまたマユァリ駅へ。
ほぼジャストのタイミングで帰りの列車に間に合い、リーガへ戻りました。
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ほとんど往復しただけで終わってしまった鉄道での移動でしたが、
異国情緒を味わうことができる鉄道で近郊の街を訪れてみるのもオススメです。

たとえば、リーガから1時間半ほどで、「ラトヴィアのスイス」と言われる
ツェースィスという美しい街を訪れることもできますよ。


最後にリーガで滞在したホテルをご紹介いたします。

リーガで滞在したのは、リーガ駅のすぐ目の前、
旧市街も運河を挟んで目と鼻の先という好立地に位置する
ノルディックホテル・ベレヴュー(Nordic Hotel Bellevue)
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歴史ある建物ですが、内部は改装されてモダンな雰囲気。
ワイヤレスインターネットなどの設備のそろった近代的なホテルです。
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旧市街の中にあるホテルももちろんいいですが、
鉄道駅やバスターミナルにも近いこちらのホテルなら、
到着時、出発時の移動も比較的ラクですね。


夏は日が長いリーガでは、夜10時過ぎまで街歩きが楽しめます。
リーガをご旅行の際には、旧市街を歩き回って、ぜひ美しいこの街を満喫してみてください。
この時期(6月末)では、11時くらいにならないと暗くなりませんでしたが、
夜の帳が下りた街の様子も素敵ですよ。
 
[雰囲気のいいレストランが軒を連ねる小径、メイスタル通り]
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[旧市街と新市街を隔てる運河の先に見えるリーガ駅の時計塔]
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次回は、バルト三国旅行記の最終回。
中世の城壁に囲まれたエストニアの首都・タリンの旧市街を中心にお届けする予定です。


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旧市街も新市街も見どころたくさんの都会的な街・リーガでは、
美しい街並みとともにショッピングもお楽しみいただけます。

古代バルト族のデザインをモチーフにしたアクセサリーを扱うショップなどもありますので、
街歩きの途中に寄り道してみてはいかがでしょうか。
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by W_A_S | 2009-09-23 23:27 | 海外旅行  

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