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バルト三国旅行記(5) ~ タリン(エストニア)~

初めての秋の大型連休となったシルバーウィークも終わってしまいましたが、
連休明けの木曜日、金曜日あたりは通勤電車も少しすいていたような気がしました。
日曜日までお休みをつなげて、最大9連休を楽しまれた方も多かったのかもしれませんね。

大型連休は終わりましたが、10月、11月も祝日がありますので、
この秋は海外旅行のチャンスがいっぱい♪
ご旅行を計画される方はお早めにどうぞ!


さて、今回お届けする旅行記は、いよいよバルト三国の旅の最終回
エストニアの首都・タリンをご紹介します。

前回のラトヴィア・リーガも美しい街でしたが、
今も中世の城壁にぐるりと囲まれた旧市街をもつタリンも
美しい景観が自慢の街です。

また、タリンはバルト海をはさんでフィンランドの首都・ヘルシンキが目と鼻の先。
ヘルシンキからの日帰り観光も可能ですので、ヘルシンキとはまた違った魅力のある
この街を旅程に組み込んでみるのもオススメですよ♪


  *     *     *     *     *     *     *     *     *     *


2日前に到着したリーガのバスターミナルより、いよいよバルト三国、3ヶ国目となる
エストニアの首都、タリンを目指します。

ヴィリニュス、リーガ、タリンのバルト各首都間は、
鉄道は現在運行されていませんが、国際バス路線が充実しています。

ユーロラインズ(Eurolines)エコラインズ(Ecolines)といった会社が
バスを運行していますが、特にユーロラインズは、この路線に
LUX Express という新型の車両を導入していて、とても快適です。

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15時半にリーガを出発したバスは、エストニアの「夏の首都」と言われる
パルヌを経由し、20時にタリンのバスターミナルに到着しました。

エストニアの通貨はクローン(1エストニアクローン=約8.5円)です。
ターミナル内のATMでクローンを入手し、バスで旧市街へ向かいました。

バスターミナルは、旧市街の南東に位置しているため、
周囲を城壁で囲まれた旧市街へのアクセスは、南東のヴィル門からとなります。

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ヴィル門を抜けるとそこは中世の香り漂うタリン旧市街
石畳の道には車はほとんど入って来ず、通りは観光客でにぎわい、
通り沿いにはオープンテラスのレストランが軒を連ね、
それまで歩いていた新市街とは街の空気が一変します。

また、タリンの街では、いたるところで民族衣装を着た売り子さんたちを見かけるため、
観光客はまるで中世のテーマパークにでも来ているかような
楽しい雰囲気を味わうことができます。

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ヴィル門からの通りをまっすぐ進むと、旧市街の中心地、
威厳ある旧市庁舎(写真右手)と15世紀の建物に囲まれたラエコヤ広場に行き着きました。

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そのままラエコヤ広場近くのホテルにチェックインし、
エストニア料理の夕食をとり、この日は休むことにしました。

[エストニアの豚の煮凝り・スルトゥ]
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ちなみに、夕食後、やっと日の落ちた旧市街を少しだけ散策しましたが、
ぼんやりとした灯りに照らされた街並みもとても美しいものでした。

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さて、翌日は朝から観光です。
夜には船でヘルシンキに移動する予定ですので、主要なスポットをざっと見てまわります。

まずは、ラエコヤ広場に面して建つ、旧市庁舎を見学。
旧市庁舎の内部では、美しい色彩の柱が目を引く市民の間
市議会が利用した議会の間などを見ることができます。

[市民の間]
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[議会の間]
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また、旧市庁舎では、塔に登ることもできますが、塔の最上部は狭く、
金網越しの眺めとなりますので、期待するような景色を見ることはできません。

タリンでは、トームペアの展望台や、聖オレフ教会など、絶景が眺められるスポットが
ほかにもありますので、ここは無理して登る必要はないような気がします。


旧市庁舎をあとにし、次はそのトームペアに向かいます。
トームペアとはタリン旧市街の山の手地区で、下町に住んだ商人や職人などの
一般市民に対し、貴族が居を構えていた地域です。

トームペアは、旧市街のほかの部分より一段高くなった丘の上にあり、
旧市街を見下ろすような位置関係になります。

トームペアには、タリンの代々の支配者が住んだトームペア城
大聖堂(トームキリク)のほか、ネイツィトルンという四角い塔と、
キーク・イン・デ・キョクと呼ばれる丸い塔が建っています。

[トームペア城]
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[ネイツィトルン(左手前)とキーク・イン・デ・キョク(右奥)]
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また、ネイツィトルンから少し丘を下ったところには、
デンマーク国旗の起源とされているデンマーク王の庭があります。

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言い伝えによると、かつてエストニア人との戦いで窮地に陥ったデンマーク王が
この場所で神に祈ったところ、赤地に白十字の旗が舞い降り、
それに鼓舞されたデンマーク軍がタリンを攻略したとのことです。

ちなみにタリンの街の名は、Taani Linn (デンマーク人の城、の意)が
由来であると伝えられています。

また、トームペアには、タリンの街並みからはちょっと異質な印象を与える
帝政ロシアによって建てられたアレクサンドル・ネフスキー聖堂
トームペア城の目の前に立ちはだかっています。

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さて、トームペアで必ず訪れたいのは、
タリンの美しい城壁を一望できる展望台です。

トームペアには下町を見下ろす展望台がいくつかありますが、北端の展望台は、
三角屋根の塔城壁の「これぞタリン」という絶景を拝むことができるスポットです。

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タリンには、今も26もの城壁の塔が残っていると言われていますが、
その中にはユニークな愛称を持つものもあるんです。

1つは、トームペア城の裏手に、エストニアの三色旗を掲げて
スマートに建つのっぽのヘルマン
そして、もう1つは、旧市街の一番北に位置するスールランナ門の傍らに
建つ砲塔、その名もふとっちょマルガレータです。

写真をご覧いただければ納得されると思いますが、
こうしたユーモアあふれる名前がつくのも愛着があるからなのでしょうね。

[のっぽのヘルマン]
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[ふとっちょマルガレータ]
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さて、トームペアを下り、下町にあるスポットをいくつかまわってみることにします。

[トームペアから下町へと下るピック・ヤルク(長い足)通り]
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[建物が密集した旧市街の街並み]
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まず訪れたのは、聖霊教会

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こちらの教会では聖霊の降誕が再現された木彫りの彫像や、
桟敷席に描かれた57枚もの絵画貧者の聖書を見ることができます。

[聖霊の降誕を描いた木彫りの彫像]
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[貧者の聖書]
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次は、スールランナ門の近くに位置する集合住宅・三人姉妹です。
リーガの「三人兄弟」同様、並んで建つ姿が兄弟姉妹を連想させます。
なお、この三人姉妹は、現在ホテルとして営業中で、中世タリンの
建築様式に触れることができる貴重なスポットとなっています。

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最後に、旧市街でもっとも高い124メートルの高さを誇る塔を持つ
聖オレフ(オレヴィステ)教会をご紹介します。
この教会の塔は、15世紀には159メートルもあったと言われ、
当時は世界一の高さと評判だったそうです。

[ライ通りの先に姿を現した聖オレフ教会の塔]
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この教会には1つのエピソードがあります。
教会の建築の仕事を引き受けたオレフという名の巨人が、
莫大な報酬を要求する代わりに、もし教会が完成する前に彼の名前がわかったら、
報酬は1ペニーでいい、という条件を提示したそうです。

市民たちは必死に彼の名を探り、ついにオレフが最後の仕事、
塔の上の十字架をつけようかという時に、彼の名を突き止めます。
下から彼の名を叫ぶ市民の声を聞き、ショックを受けたオレフは、誤って転落し、
地面に打ち付けられた彼の体からは、1匹のヒキガエルと1匹の蛇が飛び出し、
体はすぐに石になってしまった、というものです。

このエピソードを元に作られたオレフの石像は、教会裏手で見ることができます。

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また、この教会に来たなら、塔の上からの景色は必見です。

[下から見ると、塔の上にいる人は豆つぶほどの大きさ...]
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[実際に登ってみると、せまい足場と意外に頼りない柵がスリル満点]
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タリンの街を覆う赤い屋根の家々や、城壁の塔、さらに、トームペアが
旧市街からは一段高くなっている様子が、ここからならはっきりわかります。

[城壁と塔の眺めもばっちり]
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[旧市街より一段高くなっているトームペア(右上)]
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タリンの旧市街をざっと見てまわり、夜にはヘルシンキへと移動しました。
タリンからヘルシンキへの船は、タリン港と市民ホール港の2ヶ所から出ていますが、
今回は市民ホール港から出る高速船・リンダライン(Linda Line)を利用しました。

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タリン⇔ヘルシンキ間は、リンダラインなら2時間弱。
市の中心に近いマカシーニターミナル(MakasiiniTerminaali)に到着します。

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食事でも楽しみながらゆっくり船旅を楽しみたいという方は、
タリン港から出るフェリーがオススメです。

ヘルシンキでは1泊しましたが、バルト三国の情緒あふれる雰囲気にどっぷり浸かった身には
開放的で洗練されたヘルシンキの街は、少々物足りなさが残りました。

ただ、大きな岩をくり抜いて造られたという通称「岩の教会」、
テンペルアウキオ教会は、いかにもデザイン大国・フィンランド、という感じで、
これまでバルト三国で見てきた教会とのあまりの違いが新鮮でした。

[教会とはとても思えない外観]
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[スタイリッシュなデザインと自然が融合した教会内部]
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その他のヘルシンキの街並みは、写真でのみご紹介させていただきます。

[エスプラナーディ公園]
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[マーケット広場]
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[ヘルシンキ大聖堂]
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では最後にタリンでの宿泊先をご紹介してこの旅行記を終わりにしたいと思います。

タリンで滞在したのは、ラエコヤ広場から徒歩30秒の
マーチャンツ・ハウス(Merchant's House)
その名の通り、中世の商人の住宅を改装したホテルです。

部屋はモダンな印象ですが、方向感覚がなくなってくるほど
入り組んだ通路や、地下のダイニングスペースもいい雰囲気。
立地、快適性、歴史的価値といずれも◎のホテルです。

[地下にある食堂]
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長々とお届けしてまいりましたバルト三国の旅行記ですが、
行きたいと思えるような場所はありましたでしょうか?

個人的には、今回訪れた街も、行くことができなかった街も
ぜひもう一度行ってみたいと思っています。

「バルト三国」というと、旧ソ連の国々という印象で、
なんとなく暗いイメージを抱きがちですが、実際は東ヨーロッパというよりは
街並みや雰囲気は、むしろ西ヨーロッパの国のようでした。

見どころもたくさんありますので、皆さまの今後の
ヨーロッパ旅行の選択肢に加えてみてはいかがでしょうか?


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バルト三国の旅、いかがでしたか?

リトアニア、ラトヴィア、エストニア、それぞれ異なる魅力がいっぱいですので、
どうせなら3ヶ国まとめて訪れたいところですが、
いずれか1ヶ所だけでも十分楽しめそうですね。

特に、ヘルシンキの間近にあるタリンや、ストックホルムからのフェリーもある
リーガなどは、他の都市とのセットで訪れてみるのもよさそうです。

ヴィリニュス、カウナスといった都市に加え、十字架の丘や、
海岸沿いには世界遺産のクルシュ砂州もあるリトアニアは、
どちらかというとゆっくり周遊してみたい感じです。

まだまだ日本では旅行先として一般的とは言えませんが、
他のヨーロッパ諸国にも決してひけを取らないバルトの国々、
ぜひ多くの方に訪れていただきたい地域です。
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by W_A_S | 2009-09-28 21:24 | 海外旅行  

バルト三国旅行記(4) ~ リーガ(ラトヴィア)~

更新がすっかり遅くなってしまいました。。。

今回は、バルト三国旅行記の第4回目、
ラトヴィアの首都・リーガをご紹介いたします。

バルト三国の旅行記も今回の分を含めて残すところあと2回、
世界遺産にも登録されているラトヴィアとエストニアの美しい首都の街並みを
ご紹介していく予定です。

それではさっそくどうぞ♪


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リーガは、バルト三国きっての大都市で、
先に訪れたリトアニアのヴィリニュスの持つのどかな雰囲気や
中世の面影をよく残したエストニアのタリンの街並みとはまた違った
開放的で洗練された都会の雰囲気が楽しめる街です。
また、かつてはハンザ同盟に加盟し、大きな発展を遂げた歴史があり、
ドイツの影響を色濃く受けていることも、この街の特徴といえます。

リーガの街は、ダウガヴァ川と運河に囲まれた旧市街が観光の中心となりますが、
そのほかにも見どころがたくさん♪
まずは、前日到着したバスターミナルの向かいにある
中央市場に行ってみることにしました。

リーガの中央市場がユニークなのは、なんといってもその外観。
巨大なドーム型の建物が運河沿いに4基、さらにそれらと垂直方向に1基、
計5基のパビリオンが並ぶ姿はじつに見ごたえのある景色です。
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この建物は、ドイツのツェッペリン型飛行船の格納庫だった建物を解体して造られたそうで、
その形はなるほど格納庫を彷彿とさせるものがあります。

各パビリオンは、建物ごとに、肉、魚、野菜、乳製品、といった感じに分かれていて、
天井の広い独特の空間と、活気ある市場の雰囲気を感じることができ、
ぶらぶらと見てまわるだけで楽しいスポットです。
 
[こちらはお肉専門の建物]
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[お菓子屋さんの前で足を止めるおじさん]
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また、それらの巨大なパビリオンの周辺には、野菜や果物を売る露店が立ち並び、
一帯にはベリー系の甘い香りが立ち込めています。
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続いては、旧市街からはさらに遠のきますが、中央市場の裏手にそびえる
なんとも旧ソ連っぽい建物、科学アカデミーに立ち寄ります。
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こんなところに何の用があるかというと、こちらのビルの17階にある展望デッキは、
リーガの街が一望できる穴場スポットなんです。
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リーガの街を上から眺めるなら、旧市街にある聖ペテロ教会の塔が定番ですが、
こちらのいいところは、オープンなスペースなので、広々として開放感があるということと、
もうひとつ重要なのは、訪れる人が少ない(!)ということです。
この日も、訪れたときには地元のカップル1組だけで、
思いきり油断して2人の世界に浸っていたところに突然お邪魔して、驚かせてしまいました。。

ここからは、ダウガヴァ川の悠然とした流れや、先ほどの中央市場、
さらには、旧市街の聖ペテロ教会や、リーガ大聖堂まで見渡せます。
 
[天高くそびえる聖ペテロ教会の塔(中央)とそのすぐ右に見えるリーガ大聖堂]
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それでは、リーガ観光のメイン、旧市街へと足を運んでみたいと思います。
リーガの旧市街は、歴史ある教会はもちろん、建物ひとつひとつが美しいので、
通りを歩いているだけで楽しくなってきてしまいます。
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まずは、新市街と旧市街とを隔てる運河沿いにある立派な建物、
国立オペラ座に行ってみました。
 
[緑豊かな運河沿いの景色]
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[堂々とした外観のオペラ座(内部の大ホールも絢爛豪華)]
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リーガでは、本格的なオペラやバレエを格安で観ることができますが、
あいにく夏はシーズンオフということで、今回は観劇することはできませんでした。

運河沿いに進むと、天高く伸びる1本の塔が見えてきます。
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こちらは、1935年にラトヴィア最初の独立を記念して建てられたという自由記念碑で、
1時間おきに衛兵の交代を見ることもできます。
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自由記念碑から旧市街の中心を貫く目抜き通り、
カリチュ通りを中心に向かって進むと、リーガの中心、市庁舎広場に出ます。

この広場に面して建つ、ブラックヘッドの会館は、リーガといえばココ!という、
この街を代表する景観に思えますが、じつは、2000年に再建された新名所なんだそうです。
 
[聖ローランドの像(手前)とブラックヘッドの会館(後方)]
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美しいファサードの上部に据えられた大時計には、二度と同じものが造れないように、
時計を造った職人の目をくり抜いてしまった、というなんとも残酷な言い伝えも残っています。
大時計の下には、リーガ、ハンブルク、リューベック、ブレーメンという
各ハンザ都市の紋章とギリシア神話の神々の彫像が置かれ、
リーガがもっとも輝いた華々しい時代の様子を思い起こさせます。

この華やかな広場の斜め向かいには、高さ123.25メートルの塔が迫力満点の
聖ペテロ(ペーテラ)教会がそびえています。
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科学アカデミーにも登りましたが、
リーガに来たからには、聖ペテロ教会に登らなければ始まらない、というわけで、
72メートルの高さにある展望台へ、エレベータで一気に上昇。
眼下には、科学アカデミーからの眺めよりもリアリティのある
リーガの街が広がっています。
 
[中央市場のパビリオン(中央)や科学アカデミー(左後方)まで一望]
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[ダウガヴァ川を渡る列車もこんなにかわいらしく見えます]
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聖ペテロ教会の裏手には、ゴシック様式の聖ヨハネ(ヤーニャ)教会が建ち、
2つの教会を隔てるスカールニュ通りには、バルト三国名産の琥珀や、
ロシアのマトリョーシカ、きれいな模様のマフラーやミトンなどを売る出店が並び、
社交的な雰囲気で、いかにも観光地といった趣きです。
 
[聖ペテロ教会裏手の広場(手前)と聖ヨハネ教会(後方)]
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[聖ヨハネ教会内部]
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[スカールニュ通り沿いの露店]
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さて、スカールニュ通りをカリチュ通り方面へと戻り、
カリチュ通りを通り過ぎてさらに進むと、リーガ大聖堂に面した、ドゥアマ広場に出ます。
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リーガ大聖堂は、美しいステンドグラスが有名ですが、
ここでは、パイプオルガンのコンサートも行われるので要チェックです。
今回はあまり時間がなかったのですが、次の目的地・タリンへのバスを1本遅らせて、
リーガ滞在最終日に、お昼のミニコンサートに行ってみました。
コンサートは、30分弱の短いものでしたが、教会の広い空間に響き渡る
パイプオルガンの音は重厚で、予定をずらしてでも行った甲斐がありました。
このお昼のコンサートは、毎日やっているようですので、
リーガを訪れたら、ぜひ足を運んでみてください。
 
[大聖堂内部のステンドグラス]
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[夕暮れ時のリーガ大聖堂(ギターの生演奏を聴きながらドゥアマ広場での食事も楽しめます)]
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神聖な雰囲気漂うリーガ大聖堂を後にし、さらに旧市街の奥へと歩を進めると、
かつての城壁が一部だけ残った場所があり、唯一残った城門、
スウェーデン門をくぐることができます。
 
[わずかに残った城壁の跡]
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[スウェーデン門]
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この付近にも、火薬塔や、三人兄弟といった見どころがあります。
 
[火薬塔]
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三人兄弟とは、それぞれ違った年代に建てられた中世の住宅で、
3軒並んだ様子を兄弟に例えるなんて、おもしろい感覚だと思いましたが、
タリンでも三人姉妹と呼ばれる住宅があったり、塔の名前が擬人化されていたりします。
 
[三人兄弟(右から長男、次男、三男。建造年により窓の大きさや装飾が異なっています)]
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リーガにはまた、旧市街だけでなく、
新市街にもぜひとも訪れておきたいスポットがあります。

たとえば、アルベルタ通り周辺は、ドイツ版アールヌーボーと言われる
ユーゲントシュティール建築の建物がそこかしこに見られるスポット。
ユーゲントシュティール建築は、曲線を多用した過度な装飾が特徴の建築様式で、
特に、デフォルメされた人間の像が目を引きます。

ここでは、上にも目を向けながら歩いてみましょう。
通りを歩いていて、どこか居心地の悪さを感じたら、
それは、建物の上から注がれる彫像たちの視線のせいかもしれませんよ。
 
[一見普通の通りですが、建物に施された彫刻をよくよく眺めてみると・・・]
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[こんな表情や・・・]
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[こんな視線が向けられているかも。。。]
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ちなみに旧市街でも、通りを歩きながらふと上を眺めてみると、
こんなかわいらしい像や
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こんなユニークな彫刻を見つけることもできますよ。
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さて、リーガでの2泊の滞在を終え、
3日目は、エストニアのタリンへと向かう日でしたが、
リーガ大聖堂のコンサートを聴くためにバスを遅らせた関係で、
若干時間が余りました。

2時間もないくらいですので、買い物でもして時間を潰してもよかったのですが、
せっかくなら鉄道に乗ってみようと思い、リーガ駅から
ユールマラと呼ばれる近郊の海岸めざし、列車に飛び乗ってみました。
 
[近代的なリーガ駅]
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とりあえず、時間の許すところまで行こうと思い、
列車を降りたのは、ユールマラの中心地・マユァリ駅
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駅前から続く通りにはカフェなどが軒を連ね、いい雰囲気ですが、
とにかく時間がなかったため、すべて素通りして海と思われる方向へ。
しばし歩くと、細い路地の先にユールマラの海岸を見ることができました。
 
[マユァリ駅前の街並み]
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[ユールマラの海岸]
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が、海岸に留まっている時間もなく、駆け足でまたマユァリ駅へ。
ほぼジャストのタイミングで帰りの列車に間に合い、リーガへ戻りました。
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ほとんど往復しただけで終わってしまった鉄道での移動でしたが、
異国情緒を味わうことができる鉄道で近郊の街を訪れてみるのもオススメです。

たとえば、リーガから1時間半ほどで、「ラトヴィアのスイス」と言われる
ツェースィスという美しい街を訪れることもできますよ。


最後にリーガで滞在したホテルをご紹介いたします。

リーガで滞在したのは、リーガ駅のすぐ目の前、
旧市街も運河を挟んで目と鼻の先という好立地に位置する
ノルディックホテル・ベレヴュー(Nordic Hotel Bellevue)
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歴史ある建物ですが、内部は改装されてモダンな雰囲気。
ワイヤレスインターネットなどの設備のそろった近代的なホテルです。
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旧市街の中にあるホテルももちろんいいですが、
鉄道駅やバスターミナルにも近いこちらのホテルなら、
到着時、出発時の移動も比較的ラクですね。


夏は日が長いリーガでは、夜10時過ぎまで街歩きが楽しめます。
リーガをご旅行の際には、旧市街を歩き回って、ぜひ美しいこの街を満喫してみてください。
この時期(6月末)では、11時くらいにならないと暗くなりませんでしたが、
夜の帳が下りた街の様子も素敵ですよ。
 
[雰囲気のいいレストランが軒を連ねる小径、メイスタル通り]
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[旧市街と新市街を隔てる運河の先に見えるリーガ駅の時計塔]
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次回は、バルト三国旅行記の最終回。
中世の城壁に囲まれたエストニアの首都・タリンの旧市街を中心にお届けする予定です。


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旧市街も新市街も見どころたくさんの都会的な街・リーガでは、
美しい街並みとともにショッピングもお楽しみいただけます。

古代バルト族のデザインをモチーフにしたアクセサリーを扱うショップなどもありますので、
街歩きの途中に寄り道してみてはいかがでしょうか。
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by W_A_S | 2009-09-23 23:27 | 海外旅行  

バルト三国旅行記(3) ~ 陸路、ラトヴィアへ ~

先ごろ入ってきた世界最大手、アメリカのデルタ航空、および、
欧州最大手のエールフランス-KLMによる日本航空への出資計画のニュースは、
航空業界にとって、とても衝撃的なものであったと思います。

交渉の行方によっては、航空業界の世界的な再編へとつながる可能性もある
この話題については、今後、弊社のメールマガジンでもお伝えする予定です。


さて、今回の旅行記ですが、バルト三国の旅も3回目に突入し、
この旅最初の訪問国リトアニアから、いよいよ2ヶ国目のラトヴィアへと移動します。

しかし、リトアニアの首都・ヴィリニュスから、次なる目的地、ラトヴィアの首都・リーガへは、
直行してしまうにはもったいない魅惑的な立ち寄りスポットがところどころに。。。

というわけで、今回は、途中の見どころに寄り道しながらの
1日がかりのリーガへの道中をご紹介いたします。

それではどうぞ♪


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ケルナヴェ夏至際の途中から降り出した雨は、夜が明けても降り止むことなく、
この旅では初めての朝を迎えました。

結局、昨夜夏至際からヴィリニュスのホテルへ戻ったのは深夜の2時近く。
少々寝不足の朝ですが、今日はラトヴィアまでの長い移動がありますので、
寝坊するわけにはいきません。

と言いつつ、若干寝坊気味で、朝食を取る時間はなく、
なんとかシャワーを浴びて、慌しく荷物を詰めたところで、さぁ出発!
、、、といきたいところですが、その前に、ヴィリニュスで3泊お世話になった
ホテルについて、少しご紹介させていただきます。


今回滞在したホテル・ティルト(Hotel Tilto)は、
いわゆる高級ホテルと呼べるようなところではありませんが、新しく、清潔感のあるホテル。
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シンプルなベッドルームだけでなく、水まわりもスタイリッシュで機能的、
お湯もしっかり出て、必要最小限のアメニティもなかなかGood♪
私はハチミツの香りのシャンプー(prijaというイタリアのメーカーのもの)が気に入り、
余った分もしっかり持ち帰ってきました。。。(笑)

レセプションには、リトアニアの若者が交代で、24時間いてくれるので安心。
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朝食を取る半地下のスペースもいい雰囲気です。

また特筆すべきは立地の良さ
旧市街の外側に位置していますが、大聖堂へは徒歩1~2分!
新市街のメインストリート、ゲディミノ通りとネリス川の間に位置し、
ショッピングをするにも、バス停に出るにも便利な立地です。

リトアニアは日本よりも概ね物価が安いですが、ホテルは日本並み。
特に旧市街やその周辺で、標準以上のホテルは、けっこういいお値段なので、
リーズナブルなこちらのホテルはなかなかオススメです。


というわけで、、、あらためて出発!

この日も前日のケルナヴェに続き、車での送迎を手配しました。

リーガへのルートは、まずヴィリニュスからリトアニア北部の中心地・シャウレイへ。
1つ目のスポット、シャウレイ近郊の十字架の丘に立ち寄り、さらに北へ。
ラトヴィアとの国境を通過し、ラトヴィア南部の街・バウスカに向かう途中にある
2つ目のスポット、ルンダーレ宮殿を見学し、バウスカへ。
バウスカで車とは別れを告げ、そこからバスでリーガを目指す、というものです。

今回、車の手配は、リトアニアの情報を現地から日本語で発信しているサイト、
リトアニアナビ(LiTabi)の観光・送迎サービスを利用しました。

インターネットが発達したこの時代にあっても、日本でリトアニアの詳細な情報を得るのは、
そう容易ではないのですが、リトアニアナビは、リトアニアへの旅行に関する情報だけでなく、
歴史、文化、そして、現地での生活についての情報も得られる貴重なサイト。

今回の旅行では、当初は公共の交通機関のみを利用する予定でしたが、
十字架の丘~ルンダーレ宮殿の移動手段が出発直前まで見つからず、
どうしたものかと思っていたところに、リトアニアナビの送迎サービスを見つけました。

ドライバーは、リトアニアナビの主宰者でロシア系のリトアニア人であるデニスさん
リトアニアのバレーボール選手でもあるという長身の彼は、日本での滞在経験があり、
日本語でのコミュニケーションも問題なし。

今回は1人旅行でしたので、デニスさんと一緒にリトアニア、ラトヴィアの観光地をまわり、
いろいろなお話を聞くことができたことが、旅のアクセントとなり、新鮮な経験でした。


さて、車はまずヴィリニュスから一路、北部の地方都市・パネヴェジースへ向かいます。
ヴィリニュスからパネヴェジースまでは高速道路が整備されているのでスムーズ。

ヴィリニュスの街を出ると、草原や森の緑豊かな景観が続きます。
じつは、バルト三国には山と言えるような山がありませんので、
なだらかな丘に、川や湖、こんもりとした森が広がるわけですが、
その素朴な風景がじつに美しかったです。

まぁ感じ方は人それぞれですので、何の変哲もない草原と言ってしまえば
それまでなのですが、個人的にはとても心が癒される、素敵な景色でした。

パネヴェジースを通過してまっすぐ行くと、車での移動では最終の目的地となる
ラトヴィアのバウスカに到着するのですが、今回は手前で西へと進路を変え、シャウレイへ。

シャウレイでは、ラトヴィアの通貨・ラッツ(1ラッツ=約190円)に両替するため、
郊外のショッピングモールに立ち寄りました。
(当日は夏至の祝日であり、街の銀行が営業していないため。)

上記の換算レートを見て、お気づきの方も多いと思いますが、
ラトヴィアの通貨・ラッツは、なんと米ドルやユーロ、英ポンドよりもその価値が高い通貨です。

ラトヴィアの硬貨は、リトアニアのそれとよく似ていますが、
貨幣価値がまったく違いますので、ラトヴィアでの買い物のお釣りに
リトアニアの硬貨を返す、といった詐欺もあるようで、注意が必要です。

シャウレイ近郊では、スーパーマーケットにも立ち寄りました。
外国のスーパーマーケットはどこの国でも興味深いものですが、リトアニアも然り。
 
[種類豊富なチーズに・・・]
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[魚の生け簀まで・・・!]
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お菓子コーナーでは、トゲトゲした表面がなんとも不思議なお菓子、
シャコーティスを発見し、リトアニアのタバコとともにお土産に購入しました。
 
[シャコーティス]
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シャコーティスは、リトアニアのバウムクーヘンと言われるお菓子で、
お祝いのときに食べられるそうです。


さて、シャウレイを過ぎると、目指す十字架の丘はもうすぐそこです。

シャウレイから北へラトヴィアへと続く道の右手に
丘への入り口を示す十字架を見つけたら、並木道に沿って右折。
 
[目印の十字架]
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[十字架の丘へと続く並木道]
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しばらく行くと、前方にちょっとした丘が見えてきます。
 
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駐車場に車を停め、丘へと近づくと、おびただしい数の十字架が立つ
その異様な光景に圧倒されます。
 
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ここはしばしば「十字架の国」とも称されるリトアニアの聖地とも言える場所で、
ソ連時代には、民族感情を高揚させることを嫌った中央政府によって十字架が撤去されたり、
さまざまな妨害があったにもかかわらず、そんな妨害の度に新たな十字架が持ち込まれ、
今もなお立てられる十字架の数は増え続けています。
 
[訪れたその日にもまた新たな十字架が]
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丘の周辺には、観光客用にロザリオ(十字架に数珠がついたもの)などのグッズを売る
出店が並んでいますので、訪れた記念に十字架を残していくのもいいですね。
 
[丘を覆う十字架に、さらに鈴なりのロザリオ]
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[ロザリオやキリスト像などを売る出店]
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さて、十字架の丘を後に、次はいよいよラトヴィアを目指します。
ヨニシュキスという小さな街を過ぎると、国境はまもなく。
 
[十字架の丘からヨニシュキス方面へ]
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それは、草原の中を続く並木道の先に唐突に現れます。
国境といっても現在は何のチェックもなく、ただ標識があるだけです。
 
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景色もリトアニア側と基本的には変わらず、変わった点といえば、
リトアニアと比べ、道の舗装状態が悪くなるのと、道の両側に整然と並んでいた並木が
より自然の状態に近くなる、といった程度です。
 
[リトアニア側の景色]
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[ラトヴィア側の景色]
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シャウレイから一路北へと向かってきましたが、ラトヴィア側の国境の街・エレヤ
東へ方向を変え、次の目的地、ルンダーレ宮殿を目指します。


ルンダーレ宮殿は、「バルトのベルサイユ」とも呼ばれるバロック様式の豪華な宮殿です。
 
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淡い色調の端整な外観も美しいのですが、なんといっても目を見張るのはその内部の装飾。
それぞれの部屋が鮮やかな色彩に彩られ、繊細なシャンデリアや、見事な天井画も必見です。
 
[ピンクの人工大理石の壁面に花々の装飾が美しい「バラの間」]
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[椅子やカーテンまで水色で統一された「オランダの間」]
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[宮殿の中心に位置するクールランド公の寝室]
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[ひと際色鮮やかなクールランド公の謁見室(別名「赤の書斎」)]
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[ヴィーナスとアドニスの神話が描かれた謁見室の天井画]
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[廊下から部屋を眺めると、部屋ごとの色彩の違いがよくわかります]
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[食堂として使われていたという「大理石の広間」]
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[クールランド公夫人の寝室(奥に見えるのは秘密の隠し扉で通じていた公夫人のトイレ]
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また、別料金となりますが、手入れが行き届いた見事なフランス庭園
ここまで来たらぜひあわせてご覧いただきたいところです。
 
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ルンダーレ宮殿は、ちょっとへんぴな場所にありますので、
正直そこまで期待していなかったのですが、行く価値あり(!)のスポットです。


高貴な貴族の世界を垣間見た後は、いよいよリーガへのバスが出るバウスカへ。
 
[バウスカへと続く道]
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ついにヴィリニュスからの車での移動の終着点、バウスカへ無事に到着することができました。

ちなみにバウスカは、ムーサ川メーメレ川に挟まれた場所に位置しており、
その2つの川が合わさる天然の要塞にバウスカ城が建っています。
 
[ムーサ川の対岸から見たバウスカ城]
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現在は廃墟となっているこのお城ですが、
塔の上から自然豊かな周囲の景観を楽しむことができ、
ラトヴィア人だけでなく、リトアニア人の観光客も多いようでした。
 
[バウスカ城の横を流れるメーメレ川]
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さて、お城の周りを散策したら、バスターミナルに戻り、
ここで1日をともにしたデニスさんとはお別れ、また元の1人旅行に戻ります。
 
[バウスカのバスターミナル]
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リーガ行きのバスは30分おきくらいに出ていますが、満席で、立ち乗りの人もいるほど。
 
[リーガ行きのバス]
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リーガまでは所要1時間半ほどですが、さすがに疲れてすっかり寝入ってしまいました。
目が覚めた頃には、悠然と流れるダウガヴァ川を渡り、まさにリーガに到着するところでした。

リーガのバスターミナルに到着すると、目の前に中央市場の巨大な建物が建ち並び、
バルト三国きっての大都市・リーガに着いたことを実感させてくれました。
 
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次回は、バルト三国でもっとも都会的で洗練された街、リーガについてご紹介いたします。


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リトアニア・ヴィリニュスからラトヴィア・リーガへ、
道草しながらの移動の旅は、いかがでしたでしょうか。

ヴィリニュスからリーガへは、直通バスなら4~5時間で移動できますが、
せっかくならその途中の見どころに1つでも立ち寄ってみたいところです。

十字架の丘への立ち寄りなら、公共の交通手段(バス、もしくは、バス+鉄道)だけでも
十分立ち寄ることができますよ。

次回はいよいよバルト三国の旅も後半へ。
ラトヴィアの首都・リーガの旅行記をどうぞお楽しみに♪
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by W_A_S | 2009-09-13 23:46 | 海外旅行  

バルト三国旅行記(2) ~ リトアニアの歴史・文化を感じる街 ~

9月ですね。

今年はシルバーウィークという大型連休の影響もあり、
9月にご旅行にお出かけになるお客さまが多いようです。
連休周辺を除けば、まだまだオトクな航空券をゲットできますので、
あきらめる前にぜひ一度お問い合わせください♪

また、9月のご出発が多いもうひとつの要因としては、
燃油サーチャージがかからない(!)、もしくは、かかっても以前より格段に安い(!)、
という事情が挙げられるかと思います。

残念ながら、10月以降に購入される航空券では、
ほぼすべての航空会社で燃油サーチャージの再設定、または値上げが予想されるものの、
TVのCMでもやっていましたが、10月以降にご出発のご旅行でも、今のうちに購入すれば
燃油サーチャージは現在の金額が適用となります(一部の航空会社を除く)。

というわけで、海外旅行好きの皆さま、今年の9月はオトクに旅行を楽しみ、かつ、
少し先の旅行についても計画的に購入される月にされてみてはいかがでしょうか?


さて、今回の旅行記ですが、バルト三国をめぐる旅の第2回目、
前回お届けした首都・ヴィリニュスの近郊で、リトアニアの歴史文化に触れられる街、
それに、ちょっと変わったリトアニアの料理についてお届けします。

それでは、どうぞ!


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ヴィリニュスは「小さなローマ」と呼ばれることもあるくらい、
中世の面影をそこかしこにとどめた、見どころの多い街です。

主要な見どころについては、前回の旅行記でご紹介させていただきました。

もちろんご紹介した以外にも素敵な場所はまだまだあるのですが、
旅行という限られた時間ですので、そのすべてを見ることはできません。

しかし、ヴィリニュスの旧市街をある程度見てまわったからといって、
「じゃあ、次の目的地へ。」と言うのはちょっと早過ぎます。

ヴィリニュスの周辺にも、リトアニアの歴史や文化を
感じることができるおすすめのスポットが点在しているんです。


ひとつは、ヴィリニュスから西へ約30キロ。
30以上もの湖と緑濃い森に囲まれた美しい街・トゥラカイです。

そんな街自体の景観も素敵なトゥラカイですが、ここでの見どころは、
なんといっても湖に浮かぶように建つ中世の城、トゥラカイ城です。

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トゥラカイは、ヴィリニュスに移る前に首都が置かれていたという古都。
その後の街の衰退とともにトゥラカイ城も廃墟となってしまいましたが、
20世紀後半にようやく修復され、かつての美しい姿を取り戻しました。


トゥラカイへは、ヴィリニュスからバス、
もしくは鉄道でも行くことができるようですが、便数の多いバスが便利。

ヴィリニュス駅のはす向かいにあるバスターミナルから、
30分に1本くらいの割合でトゥラカイへ行くバスが出ています。
 
[バスターミナルの建物]
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[乗り場]
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トゥラカイのバスターミナルからトゥラカイ城までは、
1km以上の距離がありますが、1本道なので、
進む方向さえ間違えなければ、迷う心配はありません。

バスターミナルの角に建つ案内板で方向を確認し、
トトリシュキュウ湖を左手に眺めながらまっすぐ進みます。
 
[案内板]
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[トトリシュキュウ湖]
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20~30分くらい歩くと、今度は右手にルコス湖が見え始め、
土産物を売るお店に、多くの観光客、そして、湖に渡された
トゥラカイ城へと続く木の橋が目に入ります。

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まず、湖岸から1つめの橋を渡って湖上の島へ。
さらにもうひとつ橋を渡った先の、2つ目の島にお城は建っています。

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写真や、遠めから見た感じでは、メルヘンチックなかわいらしい印象ですが、
近くで見るとなかなか迫力があり、内部に足を踏み入れると、跳ね橋や
銃眼など、お城としての機能がしっかり備わっていることがわかります。

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なお、トゥラカイにはカライム人という少数民族が暮らしており、
通りに面して並んだ3つの窓が特徴的な彼らの伝統家屋など、
カライムの文化が今なお残るエリアとしても知られています。
 
[3つ窓のカライム伝統家屋が並ぶトゥラカイの通り]
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トゥラカイの通りには、羊肉のパイを窯で焼いた「キビナイ」という
カライムの民族料理を出すカフェやレストランが軒を連ねていますので、
せっかくトゥラカイに来たからには試してみたいところです。

バスターミナルに戻る途中に立ち寄ったカフェで食べたキビナイは、
肉汁がたっぷり入ったアツアツのパイで、おやつにちょうどいいものでした。

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続きまして、おすすめスポット、2つめは、ヴィリニュスから
北西に約30キロの場所に位置する古代都市・ケルナヴェです。

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こちらは、トゥラカイよりもさらに古い歴史を持つ街で、
リトアニア最古の首都と言われています。

但し、今のケルナヴェに残るのは、遠い昔の栄華の跡を偲ばせる遺跡のみ。

こんもりとした5つの小高い丘と、その先に広がる平原に
ネリス川が流れる、、とてものどかで、アニメか映画の一場面のような、
なんとも言えない美しい景色が広がっています。

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今回のバルト三国をめぐる旅では、たくさんの美しい景色と出会えましたが、
個人的にはケルナヴェの景観がいちばん印象に残っています。

ちなみに、ケルナヴェは、ユネスコの世界文化遺産に登録されていますので、
世界遺産フリークの方も要チェックですよ。

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さて、バルト三国では、毎年夏至を祝うお祭りが各地で催されます。

夏至は6月24日ですが、お祭りは23日の夜から始まり、
夜を徹して、24日の明け方まで続くんです。

ケルナヴェの夏至祭も有名で、ヴィリニュスや周辺各地から多くの人が集まってきます。

今回の旅行では、ちょうどヴィリニュス滞在中に夏至を迎えたため、
夏至祭にあわせて、ケルナヴェを訪れることができました。

6月23日、日中に訪れたトゥラカイからヴィリニュスに戻り、
夕方、ケルナヴェへ向けて出発です。

ケルナヴェへもヴィリニュスのバスターミナルからバスが出ていますが、
帰りが深夜になってしまうのと、夏至の祝日でバスが運行しない可能性が
あったため、今回は現地で車の送迎を利用しました。

ケルナヴェに着いたのは、夜の8時前。
夏至祭会場へは車で入れないため、付近の民家が貸し出す野趣あふれる
臨時駐車場に車を停めます。

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いちおうステージがあり、8時に開会式となっていますが、
屋台をぶらぶら見てまわったり、丘に寝そべったり、
皆が思い思いにお祭りの雰囲気を楽しんでいました。
 
[屋台が並び、日本の縁日のような雰囲気]
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[屋台エリアと丘の間に建つケルナヴェ教会]
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[丘への入口で清めの水(?)をかける人]
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丘の上では、民族衣装に身を包んでダンスを踊るグループが
あちこちにいたりして、お祭り気分を盛り上げてくれます。

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女性の多くは花輪を編んで、それを頭に被っていました。
深夜になると、その花輪に蝋燭をくくりつけて、川に流すイベントがあり、
男女の花輪が一緒に流れるとその二人はその年に結婚できると
言われているそうです。

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10時くらいに日の入りを迎えると、それぞれの丘では
キャンプファイヤーや火を使ったパフォーマンス行われ、
お祭りはさらに盛り上がります。
 
[メインの丘ではキャンプファイヤー]
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[また別の丘では火を使ったパフォーマンス]
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そしていよいよ1時過ぎくらいから、花冠の川流しが始まる予定でしたが、
12時くらいから降り出した雨が強くなってきたため、
翌日の観光もあるので、今回はこのあたりで帰ることにしました。

その後、ヴィリニュスへの帰路、激しい雷雨となり、
本来は日の出まで続くはずの夏至祭はどうなってしまったのか、、
それだけが気がかりでした。

ちなみにリトアニアの昔の人は、夏至祭の夜の天気で、
その年のクリスマスの天気を占ったそうで、夏至祭の夜が雨のときは、
クリスマスは吹雪なのだそうです。。


それでは、最後に、日本ではまだ馴染みの薄い
リトアニア料理についてご紹介したいと思います。

リトアニア料理はどれも美味しかったのですが、
けっこう風変わりなものが多かったですね。

その代表格が「ツェペリナイ」
名前の由来が「飛行船」というところからなんだかすごいです。

モノはというと、飛行船のような(?)形に成形された粘り気の強い
ジャガイモの中に肉などの詰め物がされ、ソースとともにいただく、
という代物です。

あの独特の食感は、食べてみないことにはわからないですね。

ツェペリナイのお供には、暑い夏に爽やかな赤カブの冷製スープ、
シャルティバルシュチェイを。
こちらは冷製のボルシチという意味なのだそうです。
 
[シャルティバルシュチェイ(左) と ツェペリナイ(右)]
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リトアニア料理には、ジャガイモを使ったものが多く、
ジャガイモのパンケーキは、いろいろなところで見かけました。
 
[ケルナヴェの屋台で食べたジャガイモのパンケーキ]
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[こちらはレストランで食べたもの]
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また、リトアニアに来たらぜひ試していただきたいのが、
ディエノス・ピートゥスと呼ばれる、要は日替わりのランチセット。

カフェなどでよく出されますが、値段も安くて
スープやサラダ、コーヒーなどがついてオトクです。
 
[聖アンナ教会近くのカフェで食べたディエノス・ピートゥス]
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[店先のこんな看板が目印!]
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ヴィリニュスには、おしゃれで気持ちのいいカフェがたくさんあり、
軽い食事もできるところが多いので、ヴィリニュスを訪れた際には
ぜひ試してみてくださいね。
 
[ウジュピスの入口、ヴィリニャ川沿いのカフェ]
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[見つけると幸せになるというウジュピスの人魚像はこのカフェのすぐ近く!]
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さて、次回はいよいよリトアニアから2ヶ国目、ラトビアへと陸路で入ります!



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美しい景観と古い歴史を持つトゥラカイケルナヴェ、そして、
日本人からするとかなり斬新なリトアニアの料理はいかがでしたでしょうか。

思い出したら、また食べたくなってきてしまいました・・・(笑)

また、ケルナヴェでは、夏至祭の模様をお伝えしましたが、7月の初旬には、
もうひとつのビッグイベント、古代リトアニア人の生活の様子などを再現する
ケルナヴェ古代祭が開催されたようです。

こちらもこの時期にヴィリニュスを訪れたらぜひ行ってみたい注目のイベントですね。
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by W_A_S | 2009-09-06 05:56 | 海外旅行