クアラルンプール発! お手軽ショートトリップ (1) - キャメロン・ハイランド -
2009年 07月 05日
はっきりしない梅雨の空模様が続く毎日ですが、
みなさん、いかがお過ごしでしょうか?
通勤、通学、お出かけに何かと不便な天候ではありますが、
雨にしっとり濡れた紫陽花(あじさい)の花など、
この時期にしか楽しめない景観もありますよね。
さて、今回お届けする旅行記は、マレーシアが舞台。
首都・クアラルンプールからアクセス可能な、お手軽小旅行のご紹介です♪
マレーシアといえば、クアラルンプール、ペナン、ランカウイ、コタキナバルくらいと
お思いの方、まだ見ぬマレーシアの奥深い魅力を見逃しているかもしれませんよ!
2週に渡ってお届けする旅行記の第1回は、
高原の英国風リゾート「キャメロン・ハイランド」です。
梅雨にうんざりの方も、緑濃いお茶畑の爽やかな景観をお楽しみください♪
* * * * * * * * * *
先日(といってももう2ヶ月近く経ってしまいましたが・・)、
ゴールデンウィーク後半の5連休を利用してマレーシアへ行ってきました。
目的地は、首都・クアラルンプール。
じつは2年前にも一度訪れており、今回は2度目の訪問です。
※2年前の様子はこちらからご覧いただけます。
クアラルンプールは、バンコクやシンガポールと比べると
旅行先として選ばれる方はまだまだ少ないかもしれませんね。
ただ、この街は、バンコクの雑然とした感じと、
シンガポールのきっちりした感じのちょうど中間のような雰囲気があり、
とても過ごしやすいので、個人的には好きな街のひとつです。
この街のランドマークであるペトロナスツインタワーを始め、
市内にもいくつかの観光名所がありますが、
ちょっと足を伸ばして近郊のスポットにも出かけてみると、
異国でのバスや鉄道を使った移動の時間も含め、
市内観光のみの旅行とは一味違った思い出深いものとなり、オススメです。
というわけで、
今回は、クアラルンプールから車で約4時間ほどの場所にある
マレーシアの軽井沢的存在とも言える高原リゾート、
キャメロン・ハイランド(Cameron Highlands)をご紹介します。
キャメロン・ハイランドは、19世紀後半にイギリス人のウィリアム・キャメロンによって
避暑地として開発されたエリアで、英国風のクラシックなプチホテルあり、
冷涼な気候を利用した広大な茶畑ありと、とても趣きのある景観が楽しめます。
また、タイのシルク王としてその名を馳せたジム・トンプソンが
謎の失踪を遂げた場所としても知られています。
キャメロン・ハイランドへのアクセスは、バスか車(タクシー)となり、
クアラルンプールのほか、ペナン島からも訪れることができます。
オススメは、やはりリーズナブルなバス利用です。
クアラルンプールのプドゥラヤ(Puduraya)バスターミナルからは
マレーシア各地への長距離バスが発着しており、チケットもターミナル内の
各バス会社のカウンターで比較的簡単に買うことができます。
ちなみにキャメロン・ハイランドまでは、
片道だいたい25リンギット(約700円)くらい。
行きは、横3列(2列+1列)の広々としたシートが快適なVIPバスを利用したため、
35リンギット(約1000円)でしたが、タクシーだとこの5~6倍はかかるのではないでしょうか。
VIPバスの快適なシートにゆったりと体をあずけ、
クアラルンプールを出発したのは、定刻を少し過ぎた午前10時過ぎ。
そして、午後3時前には、キャメロン・ハイランドの中心地、
タナラタ(Tanah Rata)に到着しました。
ちなみに、キャメロン・ハイランドは、かなり広いエリアで、
中腹にある中心地・タナラタのほか、麓近くのリングレット(Ringlet)、
山頂近くのブリンチャン(Brinchang)がおもな街となります。
そんな比較的広いエリアに、広大なティー・プランテーションのほか、
イチゴ園や、バラ園、ラン園、ゴルフ場、養蜂場、サボテン園などさまざまな見どころが
点在しているため、それらを徒歩でまわるのは現実的にはかなり厳しく、通常は
タクシーをチャーターするか、旅行会社やホテルでツアーに申し込む必要があります。
ツアーの場合、それほど興味のないスポットも含まれることになるため、
今回はタクシーをチャーターして、目的地を絞ってまわることにしました。
ちなみにタクシー料金は、1日目がティー・プランテーションとローズ・センターをまわり、
ホテル(エクアトリアル)まで送迎してもらって、50リンギット(約1400円)。
2日目は、エクアトリアルからスモークハウスホテルまでと、帰りのバスまでの
余った時間に周辺スポットに案内してもらって65リンギット(約1800円)でした。
キャメロン・ハイランドに来て、絶対にはずせないのは
やはり広大な茶畑が美しいティー・プランテーションでしょう。
というわけで、まずは、マレーシアでもっとも有名な紅茶メーカー、ボー・ティーが運営する
スンガイ・パラスの茶畑(Sungai Palas Boh Tea Estate)を訪れました。
こちらは、ブリンチャンよりさらに上に行ったところにあり、
ファクトリーのほか、ギフトショップとカフェが設けられています。
ファクトリーでは、紅茶の製造工程を見学することができ、
また、年代を感じさせる建物自体にも趣きがあります。
ギフトショップでは、マレーシア王室御用達という誉れ高い
ボー・ティーの紅茶が購入できますが、個人的なオススメは、
フレーバーティーのライン「スリ・ソンケット(Seri Songket)」シリーズ。
マンゴーやオレンジ、パッションフルーツなど、
南国のフルーツがマイルドにブレンドされています。
中でもイチオシが「ライチ&ローズ」。
某有名スイーツブランドのフランボワーズとライチのケーキの味がします。
(わかる人にはわかるはず。。)
さて、話がそれてしまいましたが、工場見学、ショッピングもいいですが、
紅茶が好きな人もそうでない人も、ここでは絶対にカフェに行ってみましょう。
なぜなら、茶畑にせり出して建つ建物はガラス張りで、
建物内からも、テラスからも、濃い緑の絶景が楽しめるからです。
美味しい紅茶と絶景を堪能し、次に向かったのは、
ホテルの裏手にあるローズ・センター(Rose Centre)。
ここでは、美しいバラの花と、奇妙なオブジェの数々が迎えてくれます。
なお、ローズ・センターの高台から、宿泊したホテル、
エクアトリアル(Equatorial Cameron Highlands)が望めました。
2日目は、朝食を抜いて、近くのイチゴ農園へ行き、
イチゴのシェイクや、ワッフル、スコーンなどをいただきました。
イチゴ狩りができるところもあるようですよ。
また、ホテル周辺には、地元の人が野菜や果物を売る市が立ち、
イチゴジャムや、おみやげ物(やはりイチゴが多い)などが店先に並んでいました。
さて、2日目のメインは、英国風プチホテルでのハイティーです。
向かった先は、タナラタから少し上がったところにある
1937年創業のスモークハウスホテル(The Smokehouse Hotel)。
エクアトリアルもファミリーや長期滞在に便利な良いホテルですが、
キャメロン・ハイランドに滞在するなら、やはりこういったクラシックな宿で
優雅な時間を過ごしたいところです。
チューダー様式が周囲の景観に溶け込んだ建物の庭先でいただく
アフタヌーンティーのほか、レストランの評判も上々で、
また、ギフトショップにはシックな模様入りのマグカップなどが売られています。
2日目は、これといった見どころには行きませんでしたが、
ゆったりと優雅な時を過ごすことこそ、キャメロン・ハイランドを
楽しむいちばんの方法ではないか、と思えました。
アクティブ派の方には、すばらしい景色に囲まれたゴルフ場や、
整備されたトレッキングルートも豊富にありますので、
1泊だけでなく、ゆっくり滞在されてみてもいいかと思います。
暑いKL(クアラルンプール)に疲れたら、
心地よい高原リゾート、キャメロン・ハイランドにぜひ、足を伸ばしてみてください!
* * * * * * * * * *
次回は、クアラルンプールから日帰りでも行ける(!)、
オススメのショートトリップ先をもう1ヶ所ご紹介したいと思います。
みなさん、いかがお過ごしでしょうか?
通勤、通学、お出かけに何かと不便な天候ではありますが、
雨にしっとり濡れた紫陽花(あじさい)の花など、
この時期にしか楽しめない景観もありますよね。
さて、今回お届けする旅行記は、マレーシアが舞台。
首都・クアラルンプールからアクセス可能な、お手軽小旅行のご紹介です♪
マレーシアといえば、クアラルンプール、ペナン、ランカウイ、コタキナバルくらいと
お思いの方、まだ見ぬマレーシアの奥深い魅力を見逃しているかもしれませんよ!
2週に渡ってお届けする旅行記の第1回は、
高原の英国風リゾート「キャメロン・ハイランド」です。
梅雨にうんざりの方も、緑濃いお茶畑の爽やかな景観をお楽しみください♪
* * * * * * * * * *
先日(といってももう2ヶ月近く経ってしまいましたが・・)、
ゴールデンウィーク後半の5連休を利用してマレーシアへ行ってきました。
目的地は、首都・クアラルンプール。
じつは2年前にも一度訪れており、今回は2度目の訪問です。
※2年前の様子はこちらからご覧いただけます。
クアラルンプールは、バンコクやシンガポールと比べると
旅行先として選ばれる方はまだまだ少ないかもしれませんね。
ただ、この街は、バンコクの雑然とした感じと、
シンガポールのきっちりした感じのちょうど中間のような雰囲気があり、
とても過ごしやすいので、個人的には好きな街のひとつです。
この街のランドマークであるペトロナスツインタワーを始め、
市内にもいくつかの観光名所がありますが、
ちょっと足を伸ばして近郊のスポットにも出かけてみると、
異国でのバスや鉄道を使った移動の時間も含め、
市内観光のみの旅行とは一味違った思い出深いものとなり、オススメです。
というわけで、
今回は、クアラルンプールから車で約4時間ほどの場所にある
マレーシアの軽井沢的存在とも言える高原リゾート、
キャメロン・ハイランド(Cameron Highlands)をご紹介します。
キャメロン・ハイランドは、19世紀後半にイギリス人のウィリアム・キャメロンによって
避暑地として開発されたエリアで、英国風のクラシックなプチホテルあり、
冷涼な気候を利用した広大な茶畑ありと、とても趣きのある景観が楽しめます。
また、タイのシルク王としてその名を馳せたジム・トンプソンが
謎の失踪を遂げた場所としても知られています。
キャメロン・ハイランドへのアクセスは、バスか車(タクシー)となり、
クアラルンプールのほか、ペナン島からも訪れることができます。
オススメは、やはりリーズナブルなバス利用です。
クアラルンプールのプドゥラヤ(Puduraya)バスターミナルからは
マレーシア各地への長距離バスが発着しており、チケットもターミナル内の
各バス会社のカウンターで比較的簡単に買うことができます。
ちなみにキャメロン・ハイランドまでは、
片道だいたい25リンギット(約700円)くらい。
行きは、横3列(2列+1列)の広々としたシートが快適なVIPバスを利用したため、
35リンギット(約1000円)でしたが、タクシーだとこの5~6倍はかかるのではないでしょうか。
VIPバスの快適なシートにゆったりと体をあずけ、
クアラルンプールを出発したのは、定刻を少し過ぎた午前10時過ぎ。
そして、午後3時前には、キャメロン・ハイランドの中心地、
タナラタ(Tanah Rata)に到着しました。
ちなみに、キャメロン・ハイランドは、かなり広いエリアで、
中腹にある中心地・タナラタのほか、麓近くのリングレット(Ringlet)、
山頂近くのブリンチャン(Brinchang)がおもな街となります。
そんな比較的広いエリアに、広大なティー・プランテーションのほか、
イチゴ園や、バラ園、ラン園、ゴルフ場、養蜂場、サボテン園などさまざまな見どころが
点在しているため、それらを徒歩でまわるのは現実的にはかなり厳しく、通常は
タクシーをチャーターするか、旅行会社やホテルでツアーに申し込む必要があります。
ツアーの場合、それほど興味のないスポットも含まれることになるため、
今回はタクシーをチャーターして、目的地を絞ってまわることにしました。
ちなみにタクシー料金は、1日目がティー・プランテーションとローズ・センターをまわり、
ホテル(エクアトリアル)まで送迎してもらって、50リンギット(約1400円)。
2日目は、エクアトリアルからスモークハウスホテルまでと、帰りのバスまでの
余った時間に周辺スポットに案内してもらって65リンギット(約1800円)でした。
キャメロン・ハイランドに来て、絶対にはずせないのは
やはり広大な茶畑が美しいティー・プランテーションでしょう。
というわけで、まずは、マレーシアでもっとも有名な紅茶メーカー、ボー・ティーが運営する
スンガイ・パラスの茶畑(Sungai Palas Boh Tea Estate)を訪れました。
こちらは、ブリンチャンよりさらに上に行ったところにあり、
ファクトリーのほか、ギフトショップとカフェが設けられています。
ファクトリーでは、紅茶の製造工程を見学することができ、
また、年代を感じさせる建物自体にも趣きがあります。
ギフトショップでは、マレーシア王室御用達という誉れ高い
ボー・ティーの紅茶が購入できますが、個人的なオススメは、
フレーバーティーのライン「スリ・ソンケット(Seri Songket)」シリーズ。
マンゴーやオレンジ、パッションフルーツなど、
南国のフルーツがマイルドにブレンドされています。
中でもイチオシが「ライチ&ローズ」。
某有名スイーツブランドのフランボワーズとライチのケーキの味がします。
(わかる人にはわかるはず。。)
さて、話がそれてしまいましたが、工場見学、ショッピングもいいですが、
紅茶が好きな人もそうでない人も、ここでは絶対にカフェに行ってみましょう。
なぜなら、茶畑にせり出して建つ建物はガラス張りで、
建物内からも、テラスからも、濃い緑の絶景が楽しめるからです。
美味しい紅茶と絶景を堪能し、次に向かったのは、
ホテルの裏手にあるローズ・センター(Rose Centre)。
ここでは、美しいバラの花と、奇妙なオブジェの数々が迎えてくれます。
なお、ローズ・センターの高台から、宿泊したホテル、
エクアトリアル(Equatorial Cameron Highlands)が望めました。
2日目は、朝食を抜いて、近くのイチゴ農園へ行き、
イチゴのシェイクや、ワッフル、スコーンなどをいただきました。
イチゴ狩りができるところもあるようですよ。
また、ホテル周辺には、地元の人が野菜や果物を売る市が立ち、
イチゴジャムや、おみやげ物(やはりイチゴが多い)などが店先に並んでいました。
さて、2日目のメインは、英国風プチホテルでのハイティーです。
向かった先は、タナラタから少し上がったところにある
1937年創業のスモークハウスホテル(The Smokehouse Hotel)。
エクアトリアルもファミリーや長期滞在に便利な良いホテルですが、
キャメロン・ハイランドに滞在するなら、やはりこういったクラシックな宿で
優雅な時間を過ごしたいところです。
チューダー様式が周囲の景観に溶け込んだ建物の庭先でいただく
アフタヌーンティーのほか、レストランの評判も上々で、
また、ギフトショップにはシックな模様入りのマグカップなどが売られています。
2日目は、これといった見どころには行きませんでしたが、
ゆったりと優雅な時を過ごすことこそ、キャメロン・ハイランドを
楽しむいちばんの方法ではないか、と思えました。
アクティブ派の方には、すばらしい景色に囲まれたゴルフ場や、
整備されたトレッキングルートも豊富にありますので、
1泊だけでなく、ゆっくり滞在されてみてもいいかと思います。
暑いKL(クアラルンプール)に疲れたら、
心地よい高原リゾート、キャメロン・ハイランドにぜひ、足を伸ばしてみてください!
* * * * * * * * * *
次回は、クアラルンプールから日帰りでも行ける(!)、
オススメのショートトリップ先をもう1ヶ所ご紹介したいと思います。
by W_A_S | 2009-07-05 05:46 | 海外旅行