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4カ国10都市 6泊8日のヨーロッパよくばり旅(6) ~ スペイン・アンダルシア地方(グラナダ)~

11月ですね。
急に寒くなり、体調管理がむずかしい日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか?

今回は、6週に渡ってお送りしてきたヨーロッパ周遊旅行の最終回!
スペインきっての観光名所・アルハンブラ宮殿や、ビジネスクラス搭乗など、
いろいろな場所に飛び、いろいろな経験をしたこの旅の終わりにふさわしい内容です!

どうぞ最後までお楽しみください♪


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グラナダのメイン観光と言えばやはりアルハンブラ宮殿です。
ガイドマップによると、混雑している時はお昼過ぎに当日券が完売になることも
あるそうなので、早めに出ようと9:30にホテルを出ました。

ホテルに近いヌエバ広場からバスがでているはずなのですが、
見当たらず、インフォメーションセンターで聞いてみると
「ここから歩いていけるよ」と徒歩コースを勧められました。

徒歩でもここから20分ちょっとなのでまぁいいかとアルハンブラ宮殿を目指します。

『この道を進むこと20分』
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入り口に着くと、まだ当日券を販売していたので一安心。
ただすごい行列で、チケットを買うのにも20分以上並ぶはめに。。。
前売り券を買っておくべきでした(><)

中に入る前に、アルハンブラ宮殿の説明を少々。

グラナダが建国されたのは1238年。
相前後してイスラム教徒の本拠地だったコルドバとセビージャが陥落し、
レコンキスタが完了しつつある時代に、ナスル朝初代王アル=アフマールは
脆弱な国家の基盤を整えるため、仇敵カスティーリャ王国に服属して
外交を安定させ、商工業の発展に力を注ぎました。

賢明な政治によって経済が潤うと、王はアルハンブラ城内に王宮を建設することに
したのですが、これがスペイン=イスラム文明の輝かしいモニュメント、
アルハンブラ宮殿となるのです。

外見こそやや無骨ですが、一歩中に入れば幻想世界を展開するイスラム芸術の結晶。
そのあまりの美しさに「王は魔法を使って宮殿を完成させた」とさえも言われたほど。

18世紀の王位継承戦争やナポレオン戦争を経て、アルハンブラは荒れ果ててしまいますが、
19世紀の米国人作家ワシントン・アービングの作品「アルハンブラ物語」によって
再び世界の注目を集め今に至ります。

高校時代の世界史で習ったなぁなんて思いながらいざ入場します。

そうそう前回の解説にもあったように、グラナダのパラドールは有名です。
そのパラドールがアルハンブラ宮殿内にあるので外見だけですが、見学に行っちゃいました。

『パラドール』
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一度はパラドールにも泊まってみたいですね。


宮殿は、アルカサバ、王宮、カルロス5世宮殿、サンタマリア教会、
パルタル庭園からなります。

中でも有名な王宮は「何時からの何時の間に王宮に入らないといけない」というように
予めチケットに記載されています。
他の建物を見ていて、うっかり時間が過ぎてしまったということのない様にしてくださいね。

王宮の現在の入り口は、西端のメスアール宮にあります。
外の強烈な太陽の下を歩いた後に小さな扉から入ると、薄暗く感じ、幻想的な雰囲気です。
壁の細工が非常に繊細なところもこの独特の雰囲気を盛り立てています。

『王宮内部』
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メスアール宮を抜け、コマレス宮へのエントランスである白大理石のファザードをくぐれば、
いよいよ王宮の中心であるアラヤネスの中庭です。

水と建物の調和が美しいこの中庭。
アルハンブラ宮殿の中でもとても楽しみにしていた場所なのですが、、、

びっくりするくらい池が緑でげんなりしてしまいました(泣)
もっときれいに澄んだ青い池を期待していたので残念です。

『アラヤネスの中庭』
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気を取り直して歩を進めます。
大使の間を通り、ライオンの中庭にでます。

現在は保護のため噴水も覆われ、周囲もシンプルな姿になっていますが、
その昔ライオンの形をした噴水から冷水がほとばしったというこの中庭は、
色とりどりの花で埋め尽くされ、水と花の調和は本当に美しかったそうです。

このライオンの中庭に面して3つの部屋(南側:アランセラッヘスの間、東側:王の間、
北側:二姉妹の間)があります。
いづれも精密な鍾乳石飾りが施されています。

『ライオンの中庭』
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『二姉妹の間』
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王宮をでて、アルカサバに足を運びます。
ここはローマ時代の砦の跡に、モーロ人が880年頃から要塞を築いたもので、
キリスト教国の侵攻から都を守るための建物で、難攻不落の要塞でした。
現在はシエラ・ネバタ山脈から市内全体まで見渡せる観光スポットの一つです。

『アルカサバ ベラの塔』
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『アルカサバからの景色』
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アルハンブラの城外、チノス坂を挟んだ太陽の丘に、ナスル朝の離宮があります。
これが「ヘネラリフェ」です。

スペイン=イスラム庭園の代表作とも言える非常に美しい庭園です。
花々が咲き乱れ、噴水など水が随所に利用されており、とても涼しげなのもいいですよね。

『ヘネラリフェ』
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宮殿を後にし、市街地に戻るとまずは腹ごしらえ。
遅めのランチは日本でもだいぶ知られるようになったスペイン米料理「パエリア」と
スペインの中でも特にここアンダルシア地方で有名な冷静スープ「ガスパチョ」をいただきます。
もちろんシェリー酒も忘れずに♪

『ランチ』
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グラナダ観光はブラブラ歩くもよし、観光名所を回っているルートバスを利用するのもよし。
(バスの料金は24時間券で、15ユーロくらいだったはず。曖昧ですみません。)

ルートバスは、カテドラル、アルハンブラ、闘牛場、科学公園など
10箇所の観光地を回り、乗り降りは自由。
各観光地の説明を日本語で聞けるのもありがたいです。

疲れたらBARで一休みっていうのもいいですよね♪

『グラナダ市内』
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『2階建て観光バス』
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『闘牛場』
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陽はまだまだ明るいですが、時刻は早くも18:00。
楽しかったグラナダを後に列車でマドリードへと向かいます。

約5時間とちょっと長旅です。
でも、サンドイッチを頬張りながら思い出に浸ったり日記を書いていると
意外と長く感じませんでした。


***最終日***

今日はいよいよ日本へと帰国です(泣)
10:30には空港にいないといけませんが、なんとか早起きして
マドリードの市内観光とマヨール広場を観に行く予定。

だったのですが、まさかの寝坊(×_×;)
市内観光は諦め、マヨール広場だけでもちらっと観に行くことにします。
移動時間等考えると、観光に使える時間は5分もなさそうですが
どうしても行きたい理由があったのです。

マヨール広場は、「バンテージ・ポイント」という映画の舞台。
映画好きの私としては行かないわけにはいきません。

アトーチャ駅から地下鉄で3駅、ソル駅からマヨール広場までは徒歩5分ちょっと。

『マドリード駅前』
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ワクワクしながら広場に入ってみると、なんだか雰囲気が違います。
映画だと照明や特殊効果などがあるからそのせいかな?とも考えたのですが、
やっぱりなんだか違和感があります。

『マヨール広場』
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帰国後調べてみると、バンテージ・ポイントの舞台は同じスペインでも
「サラマンカ」のマヨール広場で、マドリードのマヨール広場ではなかったというオチ。
マヨール広場がいくつもあるなんて知らなかったんですよ~~(><)


ホテルに戻り、荷物をピックアップし、タクシーを飛ばして空港へ。
この旅最後の楽しみ、ビジネスクラスへの搭乗が待っています。
マドリード-ミュンヘン間はエコノミー、ミュンヘン-日本間がビジネスです♪

ダボダボのズボンに着古したTシャツ、大きなバックパックだったもので
チェックインの時に「ミュンヘンからはビジネスクラスだけど間違いないよね?」
とカウンターのお姉さんに念を押されてしまいました(恥)

初めてのビジネスクラス搭乗にドキドキワクワク♪

座席が広いのはもちろん、今はどこの航空会社もシートが180度もしくは180度近くまで
リクライングするので寝そべりながらDVDを楽しむこともできます。
うとうとのんびりリラックス、機内にいることを忘れてしまうほど。

食事も前菜とメインを2回に分けて運んできてくれて
ちょっとしたコース料理を味わっている気分。
(エコノミークラスのワンプレートにぴったり収まった食事も
いかにも「飛行機に乗っている」って感じで大好きなんですけどね。)
アルコールの種類が豊富なのも魅力的です♪

何度か飛行機には乗っていますが、初めて「目的地に着くな~」と心底思っていました。
ビジネスクラスだとこんなにも移動時間も楽しめるものなんですね。


内容のギュッとつまった4ヶ国10都市周遊旅行!
めちゃめちゃ楽しかったです♪

また行くぞ~!
待ってろよ、ヨーロッパ!


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さて、一度にヨーロッパのいろいろな街を訪れた今回の旅行記はいかがでしたでしょうか?

最後の最後で、アラヤネスの中庭の池の色が強いインパクトを残しましたが、
みなさんはどこの街のどんな場面が印象に残りましたか?

私は個人的には、シャウハウゼンやシュタインアムライン、ザンクトガレンといった
スイスのかわいい街がもっとも印象的でした。

ヨーロッパはどこの国へ行っても、どの季節に行っても、風情ある景色が楽しめます。
この冬はオトクな航空券がバリエーション豊富にそろっていますので、
10都市とはいかないまでも、鉄道での周遊旅行など、計画されてみてはいかがでしょうか?

by W_A_S | 2009-11-05 18:30 | 海外旅行  

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